第3章


いよいよ、自分で作ってみよう

初期設定、メニューの各項目の確認が終わったところで、いよいよ、実際に、 NewtonBookを作ってみましょう。ここでは、手順を簡略化し、時間短縮を計るため、簡単な数字だけが張り込んである本を作ります。

用意する物は、次の2つです。
テキストエディタ。クラリスワークスなどの統合ソフトについているワードプロセッサーでも可能です。ここでは、FreeWareであるJeditを使用します。

Draw or Paintソフト。高価な物である必要はありません。ここでは、PaintIt!を使用しました。

先ず、下ごしらえ?をしちゃいましょう。;)

グラフィックソフトを起ち上げて、300x240pixelの大きさの用紙を作り、そこに、1〜5までの数字をそれぞれ書き込こんだファイルを5つ作ります。
1枚のファイルに一文字しか書き込まないわけですから、なるべく用紙いっぱいに大きく書き込みましょう。このとき、数字のフォントは、日本語フォント、英語フォントのどちらでもかまいません。出来上がったらとりあえずPICT形式で保存しておきましょう。これは、この後作るファイルでも一緒です。

それが済んだら、今度は、 600x480pixelの大きさの用紙に、6〜10までの数字を適当に配置して書き込みましょう。

出来ましたか?それでは、次は、表紙用の画像ファイルを作成します。
300x240pixelの用紙に、日本語フォントで、「数字の本」と書き込んで下さい。





NewtonPressで日本語を表示させる方法

NewtonPressは、現在、英版しかないため、日本語は通りません。Macintosh上では、Font Patchin'等の2バイト文字表示用のユーティリティー等を使うことによって、とりあえず、表示だけは出来ますが、結局、出来上がったNewtonBookをNewtonにインストールすると、2バイト部分(=日本語部分)は、四角く、文字化けした状態で表示されます。
しかし、先にお話ししたとおり、画像ファイルの取り込みは出来ますから、これを応用して、日本語の書き込まれた画像ファイルを利用して、擬似的に日本語を表示させることが出来ます。この方法でしたら、文字化けなどの心配は有りません。
但し、当然ながら検索機能などは利きませんし、画像を多用するため、ファイルサイズも大きくなってしまいます。この辺は、是非、今後の日本語フォント対応を期待したいところです。
(頼むね、Apple Japan :P)




次は、テキストファイルです。エディター等を使って目次用のテキストを打ち込んでしまいましょう。以下のように打ち込んで下さい。このとき、使うフォントは必ず、英語(1バイト)フォントを使用して下さい。

Contents

1

2

3

4

5

6~10

以上です。改行も含めて、この様に打って下さい。これも出来上がったら、保存しておきましょう。


これで、
・300x240pixelの1〜5までの数字がそれぞれ書き込んである画像ファイル x 5枚

・600x480pixelの6〜10までの数字が書き込んである画像ファイル x 1枚

・300x240pixelの表紙用の「数字の本」と日本語フォントで書き込んである画像ファイル x 1枚

・目次用のテキストが書き込まれたテキストファイル
の計7枚の画像ファイルと1枚のテキストファイルが出来ました。今度はこれらのデータをNewtonPressに持っていきます。




それでは、早速、Addボタンを使って、表紙用の画像、Contentsのテキストファイル、1〜5までの数字の書いて有る画像ファイル、6〜10の数字の書いて有る画像ファイルの順で取り込んでいきましょう。
尚、今回は、PreferencesのImportingでFile names in...のチェックボックスは外して有ります。





画像の取り込み

NewtonPressが、デフォルトで使える表示領域は、302x240pixelです。
では、これ以上の大きさの画像はどうすればいいのでしょう?
上の画像を御覧になっても解るように、302x240pixelを越える画像は、一部しか表示されていません。しかし、Pkg.にして、Newton上で見るときには、きちんと全体が見えるようになっています。これは、この後、実際にNewtonにインストールしたときに確かめてみましょう。
また、今回は、モノクロの画像を取り込みましたが、カラーの画像の時はどうなるのでしょうか?
これも、ご安心。NewtonPressが自動的にモノクロ2値にディザリングしてくれます。但し、カラー画像をいきなりモノクロにしてしまうため、画像によっては、絵がつぶれて表示されてしまいます。そんなときは、一旦、レタッチ・ソフト(PhotoShop, 等 )や、ペイントソフト上で、減色処理した上で取り込んで下さい。より綺麗に取り込めるはずです。






全部のファイルが取り込み終わったら、各ページに見出し(=Topic)を付けていきましょう。
表紙には、特に見出しはいらないでしょうから、ここでは、Contents(目次)から付けていくことにします。
先ず、Contentsと書いて有る部分を選択します。選択が終わって反転表示されたら、Topicボタンを押して下さい。Table of Contentsが現れ、Contentsと、選択したままの内容で、Topicが登録されました(画像や、何も選択せずに、Topicボタンを押した場合(ページ毎にTopicを登録する場合など)は、(untitled topic)と表示されます。適宜、タイトルを付けて下さい。)。編集画面のContentsの行頭にも、Topicが有ることを表す、ブルーのマークが付いています。同じ要領で、各ページを登録していって下さい。

ついでに、各Topicの階層化もしてしまいましょう。
やり方は、簡単。Table of Contents上で、任意のトピックを選び(ここでは、1を選んでいます。)、そのトピックの頭にある、丸をクリックして選択して下さい。カーソルが、矢印になったのが解りますか?後は、そのまま、移動したいTopicを選択してドラッグしてやればいいのです。

ついでですから、もう少し、目次を格好良く作っておきましょう。
先ず、テキスト全体を選択して、Formatメニューから、Align Centerを実行して下さい。テキストがセンタリングされました。
さらに、Contentsの文字にアクセントを付けるため、反転表示(黒地に白抜き)させましょう。Contentsの文字を選択して、同じく、Formatメニューから、Invertを実行します。これで、反転表示されました。
いかがですか?だいぶ、見た目も良くなったのではないでしょうか。:)



次は、いよいよリンクの設定です。
Table of Contentsを利用して、各Topicに飛ぶことは可能ですが、折角ですから、目次から各ページへ飛べるようにリンクを張っておきましょう。
先ず、リンク元を選択し、BookメニューからMake Linkを実行します。
すると、リンク元の行がピンクの枠で囲まれ、カーソルがチェーンのような形になり、さらに、リンクを即すウィンドウが現れます。(もし、リンクさせるのをやめたいのなら、このウィンドウの、Cancel Linkボタンをクリックして下さい。)

この後、リンクさせたい、テキストや、画像(今回は1と書かれた画像になります)の先頭にカーソルを合わせ、クリックすれば選択されたテキストや、画像が反転表示され、リンクが設定されたことを表します。
後は、各ページ毎にこの作業を行って下さい。このとき、Bookメニューから、Go to Page...を選択し、ページ間の移動を簡略化することで、スピードアップを図りましょう。



さぁ、ここまで来れば、後一息で完成です。今度は、Bookにタイトルとその他の情報を付加し、アイコンを選んで上げましょう。
Titleボタンをクリックして、タイトル入力用のウィンドウが現れたら、Bookの名前を入力し(ここでは、Numbersと言う名前にしました)アイコンを選びます。

次に、More Choicesをクリックし、その他の情報を入力していきます。
ここでは、Long NameをNumbersBookとし、Unique ID (ISBN)はデフォルトのまま、AutherとCopyrightは私の名前、Dateもデフォルトのままとしました(Dateはデフォルトでは、現在の日時が自動的に入っています)。
全部入力出来ましたら、OKボタンをクリックして下さい。
後は、Createボタンをクリックして、Pkg.を作成するだけです。
実際にPkg.を作る前に、きちんと保存しておきましょう。ここでは、Book名と同じ、Numbersという名前で保存しました。

さて、保存が済んだら、Createボタンをクリックして下さい。Pkg.の保存場所は、あなたのお好みでどうぞ。ここでは、この書類と同じ階層に保存しました。
Pkg.が出来上がったら、いよいよ、Newtonにインストールして最終チェックです。

Newtonにインストール中のダイアログ





操作が解らなくなったときは?

NewtonPressは、Apple Guideに対応しています。
あなたのMacintoshが、Apple Guideを使えるなら、いつでも、左の画像のようなNewton Press Guideが現れて、あなたにサジェスチョンしてくれるでしょう。
但し、中身は当然、英語です。







インストールが終わったら、Newton上で、きちんとNewtonBookが出来ているか、確認してみましょう。
先ず、Extrasをタップして、ちゃんとインストールされているかどうか確認してみましょう。 Numbersというブックがきちんと表示されていますね(赤丸の部分のアイコンです。)。アイコンもTitle...で選択したものになっています。
それでは、このアイコンをタップして、Bookを起動してみましょう。
日本語もきちんと表示されています。
一通り、各ページの表示の確認、リンクの確認などが終わったら、先程の標準サイズを超える画像だった、6~10と書き込んだ画像がどの様に表示されているのか、見てみましょう。

NewtonPress上で取り込んだときと同じように一部しか表示されていませんが、画面の左側下部(赤丸の部分です)に、上下左右の四方向を向いた矢印のようなものが集まってボタンのようになっているものが有ります。
この矢印のどれかをタップして、そのまま押しっぱなしにしてみて下さい。ここでは、下を向いた矢印を押してみることにします。
画像がスライドして、下の方にあった画像が表示されました。この様に、デフォルトの302x240pixelを超えるサイズの画像では、矢印を使って全体が見えるようになるわけです。

チェックは一通り、終わりましたか。何か、問題が有れば、もう一度、手順や、設定を確認してみて下さい。
何も問題がなければ、これで、あなたのOriginal NewtonBookの完成です。あっと言う間でしたね
どうですか?簡単だったでしょう。NewtonPressを使えば、こんなに手軽に NewtonBookを作ることが可能なのです。後は、あなたのアイデア次第で、様々なブックが作れます。手順は、もうお分かりですね。:)
これで、チュートリアルは、終了です。


いかがでしたでしょうか?NewtonPressの使い方が何となくでもお分かりになりましたか?
つたない説明ではありましたが、皆さんに、NewtonPressの素晴らしさをほんの少しでもお伝えできたら幸いです。尚、これを機会に、私のホームページ、Newtonist A Go Go!では、「NewtonBookの100冊」と題して、国内の様々な方達が作られた、面白い NewtonBook、役に立つNewtonBook(基準は簡単、私がそう感じたものを集めます。;))を随時登録していこうと思っています。
タイトル通り、今年一年で百冊のBookを登録するのが目標です。勿論、国内だけでなく、広く、海外にも紹介していきたいと思っています。
あなたも、自信作が出来たら、是非、お送り下さい。(その際は、簡単な紹介文(出来れば英文での紹介文も)を添付して下さいね。)
それでは、また、お会いしましょう。

March 10, 1996 Riki


(c) 1996 Chikara "RIKI" Taniuchi allright reserved.


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